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Group Exhibition

ア ホロイ

2018 11/9-25

at EFAG

 

参加作家 
安達淳、安部泰弘、杉浦駿介、中島侑輝、花崎結梨、蒜山目賀田、元木みゆき

(展示企画者 藤本一郎による展覧会コンセプト)
 

古代ギリシアにおいて「範囲・境界」を意味した「ホロス」 という言葉は、その複数形「ホロイ」に変化することによって「定義」という意味をもつようになります。このことから推察すると、「ここからここまでを、しかじかとする」といった範囲設定の言葉が、「言葉による対象の説明」すなわち「定義」という意味を持つようになっていったのではないか。私たちはそう考えました。
どのような共同体も、共通の認識を前提に成り立っています。明文化されたものであっても、無意識に紛れ込んでいるものであっても、機能している共同体に属する個人同士は(世界に対する)範囲設定や分節化の方向性を必ず共有しています。
一方、重要なものの「定義」が不自然に歪められるような事態になれば、共同体は誤った方向に進んでいったり、あるいは崩壊してしまうこともあるかもしれません。
否定辞「ア」を伴った「ア ホロイ」展の目論見は、私たちを支える「ホロイ」について問い直すことにあります。

出展作


ユア・ホーム・タウン
映像(三部構成 各約8分)、地図、2018

「ここがあなたの生まれ育った町だと仮定して、

 あなたの思い出の土地を案内してください。」

 

協力してくれた3組の出演者に、思い出話をうかがいながら町を歩いた。かたることについて、あるいは人と空間の結びつき、現実のありかを探る。

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